臣女 吉村萬壱

本の紹介

kindleでたまたま見つけた臣女(おみおんな)

表紙の女性がバレリーナやダンサーみたいで楽しげに見えたから、

わたしにしては珍しくレビューも読まずにポチッとして読み始めました。

 

びっくり。全然楽しい話ではなかった。とても生々しい夫婦のはなし。

夫婦ってなんだろ、添い遂げるってなんだろうと考えさせられたー

 

読み終わった直後に思ったのは、浮気された妻のような運命を辿りたくはない!

ということ。

 

妻は夫の浮気を知った直後から体に異変が起こり、巨大化して

異形のものになってしまうんだけど、

きっと、生活の中で溜まっていった人間なら誰しも持つ感情

嫉妬や不信感、悲しみや恐怖とかが、溜まって溜まって行き場を失くして、

とても人間とは思えない異形の姿になってしまったんだと思う。

 

だから、我慢しない、ストレスをためない、嫉妬や不信感にのまれない

コントロールできない夫の一挙一動を気にするより

コントロールできる自分の心に目をむけてることが大事だと思った。

 

それにしても、妻が貞淑でおとなしくて、素朴に描かれていて、

浮気相手が奔放で自由で活発で、いい女風に描かれているの、気に食わないなぁ

 

夫からしたら見慣れてしまった妻だから、そう感じるのかな

妻もまた、夫以外の男性からみたらいい女に見えるのかなぁ…

隣の芝生は青く見えるということなんだろうなー

 

小説の人物たちが教えてくれたように、悔いない夫婦生活を送りたい!

心の底から小説中のこの文章を読んだ時に思った

 

確かに私たちはきっと間違えたのだ。いつもいつも、肝心な選択を間違えてしまうのだ。我が儘でチンケな保身の心が、決まって判断力を鈍らせ、悪い結果を生んでしまうのである。捨て身になれない、自分の事しか、頭にないのだ。~略~ 私は悔いた。そして、可能ならば生き直したいと願った。

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